予定日まであと1か月ほどとなったので、産前の仕事は一区切りとし、やすみに入ることにした。とはいえ会社員ではないので収入がゼロになってしまうのが心もとない。前の会社を辞めなければ産休・育休の期間も手当がもらえたのになあ、給料の5~6割ももらえるのかあ、などといまさら考えてしまう。
お金のことを考えると不安がよぎる。働いた分の報酬が振り込まれてきたのだが、わかっていたことだけれど前職よりだいぶ少ない。前職での給料は、年代の平均などと比べると多いほうだったので、辞めて未経験の業種・職種に移れば収入がぐっと減ることはわかっていたし、1年くらいのシミュレーションもいちおうした。だけど収入が減ったことを改めて突きつけられ、思っていたよりショックというか、これから先への不安というか、考えさせられるところがある。お金持ちになりたいわけでもないし、そこそこに生きていけるくらい稼げればいいや、とは思っているものの、校正はじめたてほやほやでもらえる報酬は、そこそこに生きていけるほど高くはないらしい。それをやっと実感したかんじ。そこそこに、が何を指しているのか自分でもはっきりとはわかっていないけれど、美術館に行ったり、好きな服を買ったり、ハードカバーの本を買ったり、季節のものを食べたり、みたいなことも含まれているのだと思う。経験を積んだり交渉したり仕事をもらう先を変えてみたり、これから収入を上げていくこともできるはずだが、ほんとうに上がるのかな、上げるようにやっていけるのかなあ、と漠然とおもう。
とはいえ、急にぐっと増えることはないだろうし、産後もしばらくは同じくらいの収入で働くとなると、生活を変えなければいけないだろうか。わたしが“そこそこ”に含んでいる、好きな服を買うとか、美術館に頻繁に行くとか、ふと図録も買っちゃうとかも、贅沢に含まれる気がしてくる。そもそも子どもが産まれたら自分にかける時間がなくなりかけるお金も減るだろうから、あんまり気にしなくてもいいのかもしれないけれど……。
また夫もいるため、それほどわたしの稼ぎが増えなかったとしても、生きていけるとは思う。ただ、金銭面で寄りかかるのがなんか嫌というか、なにかあってもひとりで生きていける水準でいたいというか、じゃあいっか、と受け入れられない自分もいる。もちろん、子どもも生まれるしずっと家族として生きていく気はあるのだけれど、個人として自立している状態というのは保っていたい、のだと思う。
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さいきん、服への欲が高まっている。気候が秋めいてきたし、服のブランドはAWの商品を本格的に売り出しているし。ただ、今はおなかが大きくて着られないものが多いし、産後はまともに出かけることも減るだろうし、すこし我慢したいところではある。SNSでの宣伝におどらされているだけかもしれないが、シーズンが変わると流行が知りたくなり、あたらしい服がほしくなる。
これまで、こういう風になりたい見られたい、というイメージがあって服や髪型やメイクを選んできた。と思う。今は、これからのなりたい姿が描けていなくて、流行のファッションに自分を規定してほしくなり、服がほしいという欲望が大きくなっているような気もする。だいたい、ここ半年くらいで体型も生活も大きく変わってしまって、そこについていくので精一杯で、どうなりたいかは置いてきぼりだった。さらに今後の生活もあんまり見通せていなくて、周りにロールモデルとなりそうな人もいなくて、これからなりたい姿を思い描くのもたいへんだ。
振り返ると、高校生のころは森ガールになりたくてベレー帽とかかぶっていて、大学1~2年生のころは青文字系にあこがれて古着をよく着ていて、3~4年生でおとなっぽいかんじになりたくなってシンプルな服装に傾いて、社会人になってからもかっこいいかんじになりたいのが続いてハンサムショートにしたりしていた。写真を見返すと、チノパンに柄シャツをあわせているすがたなど、身長も高くないから少年みたいになっているのもあっておもしろい。いわゆるバリキャリみたいなイメージのかっこよさじゃなくて、ボーイッシュなかっこよさが好きだった。そのあとは、もう少しおとなっぽくてかっこいいかんじになりたくて、カジュアルなかんじも好きで……となりつつ今に至る。
前の会社ではたらいているときは、身近な先輩たちのなかに、こんなふうになりたいというロールモデルを探していて、このひとのこんなところと、あのひとのこういうところを取り入れて……みたいなことをふわっと考えていたような気がする。ざっくりまとめると、しなやかで強いかんじ。今も方向性は変わっていないけれど、働き方が変わり、母親という属性が増え、これからわたしはどうなっていきたいのだろう、というのが霧のなか。なんとなく、それを先に考えたら、どんな服を着たいかも定まってきて、漠然と服がほしいという状態も解消されてくる気がする。来週、産前さいごの美容室に行く予定なのだが、どういう髪型にしたいのかもよくイメージできていないので、その前にゆっくり考えたいところである。
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先月は母のことを書いたが、結局あれから連絡がきていない。いまさらこちらには来ないだろうが、産後に手伝いにくる話はどうするつもりなのか。急に来られても困るし、話しておくべきなのはわかっているが、寝た子を起こしたくない、いや、角が立たないように話したり断ったりするのがめんどうで、こちらからわざわざ連絡したくない。
義両親からはわざわざ、母子の体調を気にかけていること、誕生を楽しみにしていること、約束なしで会いに行くことは絶対にないこと、ふたりのペースで連絡をもらえたら会いに行くことなんかがメッセージで送られてきて、その気遣いに感動したというのに、なんたる違いか。誕生日プレゼントとしてお肉を送ってくれたり、季節の果物を送ってくれたり、出産祝いは何がいいか聞いて送ってくれたり、ほんとうにいいひとたちなのである。
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今月の写真は土用干ししたあとの梅干し。ことしは時間があったので久しぶり(大学生のころに梅酒を漬けて以来だから、10年以上ぶりだ)に梅仕事をしてみた。梅干しははじめて作ったので、食べるのがたのしみ。








