2023年10月のこと

 きのうから、遅めのなつやすみに入った。7月から9月にかけて、ちょうどプロジェクトが忙しくなる時期だったので、おおくのひとが夏季休暇を取得する時期にはとることができなかった。時期がずれるということは、どこに行くにもそれほど混まないときにどこかへ移動したり、あそんだりできるということなので、それはそれでいいかなと思っていた。


 しかし、10/8の夜から発熱、10/9も下がらず、10/10に病院へ行って検査したところ、インフルエンザに罹っていたことがわかった。なつやすみの予定が……!とかなりショック。ほんとうは、きょうから福岡に旅行に行く予定だったのである。いまは熱は下がり、残る症状といえば少し咳が出るくらいなので、こうして机にむかって文章を書くことができている。しかしきのうまでは熱がうっすら引かないでいて、どうにも旅行にいくことができる体調ではなかった。インフルエンザといえば、熱がさがってから2日間おけば外にでられるというイメージがあるので、10/11朝に平熱になっていれば、行ってもよいのでは……?と淡い期待をもっていたが、そもそも熱が下がらなかった。インフルエンザのときのほんとうの待期期間ってどうなのだろうと思って調べてみると、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」というのは学校保健安全法で決められている、つまりおとなには適用されるわけではないもので、おとなに適用される法律はないことがわかった。目安としては、発症後3~7日間は外出を控えよ、とのことらしい。


 ちなみに福岡旅行は恋人と行く予定で、福岡に転勤になった会社の先輩(わたしと恋人の共通の知り合い)に会って、おすすめの屋台にでも連れていってもらおう、あとは大宰府とか観光もしよう、という趣旨のものだった。そしてわたしと彼はいまいっしょに住んでいるわけでもないので、彼まで行かない理由は特になく、先輩も予定を空けてくれているわけだし、先輩に連絡してみればひとりでもくれば?と言ってもらっているわけだし、行けばいいのではと提案して、彼はひとり福岡へ行くことになっている。正直うらやましい、というか妬ましいというか、後ろ暗い感情がみずからのうちに潜んでいる気がするが、じぶんが病気になったせいなので、どこにもぶつけようがない。楽しんできてね、と、これはこれで本心のLINEを返すばかりである。かなしいようなさみしいような気分になっているのは、きのうがわたしの誕生日だったことも少なからずかかわっているだろう。ひとりで寝込んですごす誕生日になるなんて思っていなかった。ほんとうなら、おいしいものでも食べてたのしく過ごしていたであろうに。


 とはいえ、熱が高かったときはなんで今、とか、なにかわるいことしたっけ、とか暗いきもちになっていたが、いまはこれはこれでいいか、どうせ家から出る元気もしばらくないし、本を読んだり文章を書いたり、のんびりすごそうじゃないかという気分になっている。あとひとつ知見を得たのは、インフルエンザになったら、キャンセル不可のプランであっても飛行機がキャンセルできて払い戻しが受けられるということ。航空会社にもよるようだが、搭乗日は飛行機に乗れない旨がわかるような診断書が必要とのこと。わざわざ病院に用意してもらってわざわざ取りに行った。行きはジェットスター、帰りはスカイマークの予定だったのだが、ジェットスターは手数料(国内線だと640円)を引いた額がバウチャーで返金されることとなった。スカイマークはキャンセル・払い戻し自体は病気でなくても可能だが、手数料が5500円かかる。ただインフルエンザなどの場合は、診断書を提出すればその5500円も戻ってくるとのこと。航空会社によって対応が異なることも知る。予約していたホテルは前日までキャンセル代がかからなかったし、行けなくなったのに支払わなくてはならないお金はほぼなさそうでひと安心。


 来週半ばまでのなつやすみ、前半は家でゆっくりするつもりだが、後半は平日の美術館をたのしんだりできればなと思っている。あとは、何回かさぼっている分もういちどブログを更新できればと思う。添付は日曜日に買ったへんてこな花。南国っぽいかんじとオレンジですこし元気が出る。