奇跡のよる

きのう、奇跡のよるをすごした。わたしにとっては奇跡で、きっと一生忘れないよるになる。

 

いまのわたしが形づくられるのに、もっとも大きな要素といえる、ほんとうに大切で大事なふたりがいる。そのふたりに面識はなく、高校の友人と、大学の元恋人である。わたしがだいすきなふたりが出会ったらぜったいにたのしい。会ってほしい。そう思っていて、ちょうどわたしを含めて3人で会うことができるタイミングが、きのうだった。

 

もしかしたら、もう二度とないかもしれない。少なくとも、きのうの場所で会うことは、ほんとうにもうないかもしれない。奇跡だ。ほんとうにたのしかった。みんなが純度100パーセントで話している感覚。

 

ふたりはとてもおもしろい。まっすぐに疑問をぶつけて、まっすぐに答える。でもそれだけに、わたしはつまらないな、とも思ってしまう。

 

原因としてはふたつ。自分に自信がないこと。他人からどう思われているかを気にしてしまうこと。

 

だから、本だったり映画だったり美術だったりにふれても、ポジティブな感想をいうことができるものの、マイナスな、自分がすきではなかった部分をいうことができない。だってわたしがわからないだけなのではないの、という考えが首をもたげる。また、たとえばつくったひとは、ほかの見たひとは、これがベストだと考えているのではないの、わたしはそれを否定していいの、とも考える。

 

でも結局それは、みずからの感じたことを否定しているだけなのかもしれない。気にしすぎなだけなのかもしれない。じぶんが否定されたくないから、しないようにしているのかもしれない。それを優しさだというのはたやすいけれど、やっぱり、そこから生まれるものもある。逃げているだけ、なのかもしれない。

 

ふたりの考え方はぜんぜんちがう。根本からけっこうちがう。けれど、疑問や自分の意見をぶつけることで、ほんとうにすばらしい場になっていた。お互いに、想像以上におもしろいひとだと言っていた。

 

他人と完全にわかりあうことなんてできないのだから、ごちゃごちゃ考えずに、じぶんの感じたことをそのまま思えばいいのだろう。

 

わたしもおもしろく、魅力のあるひとになりたい。だから、今年の目標に追加。

「自分の感じたことを、プラスもマイナスもそのままもつ」

 

ふたりともだいすき。これはもう愛だよ。いつかまた、あんなよるがあったらいいな。