仕事のこと

今年の4月から転勤になった。

 

去年の4月に東京にでてきて、慣れてきたのにな、とも思うけれど、どちらかといえば、たのしみである。

 

とあるプロジェクトにアサインされた。「アサイン」て、ちょっとかっこいい。2月中旬から、人手が足りないところにお手伝いに行っていたのだけれど、そうではなくて、ちゃんとしたメンバーとして。まだ1年もはたらいていないのに、トレーナーがいくからついていくというのでもなく、呼んでもらえた。

 

営業のひとに、おまえは優秀だよ、と言ってもらえる。上司にも、飲み込みがはやくてよくできる、と言ってもらえる。これから行くことになるプロジェクトのひとに、営業のひとがこいついいよ、と言ってくれて、上司にこのひとはどうなの?と話がいき、プロジェクト参加のはなしがでてきたそうだ。

 

転勤か、と思わないことはなかったけれど、それよりも、きてほしいと言われたことがほんとうにありがたい話だ、と思って、たぶん断る選択肢もあったのだろうけど、ぜんぜん断ろうとは思わなかった。

 

こんな新人も新人じゃなくて、もっと適任のひとがぜったいいるのに、周りから評価してもらえて、成長させてやりたいと思ってもらえて、こんなにうれしく、ありがたいことはない。

 

もちろんうぬぼれてばかりもいられない。だってほんとうに、どこに行ってもわからないことだらけで、勉強につぐ勉強で。

 

大学生のころ、マネージャーをしていたけれど、物足りなさを感じていた。勝っても負けても、ほんとうのところでは自分のことではなかった。もちろんチームが勝ったり負けたりしたら、それなりに嬉しさや悔しさはあったけれど。でも、わたしもプレーヤーとして、ほんとうのところで嬉しがったり悔しがったりしたかった。

 

だから、社会人になるのはけっこうたのしみだった。そしていま、わたし自身が評価されている!

 

「向上心のあるネガティブ」と就活のときに言われたことがあった。こういうとき、やっぱりそうだな、と思う。うれしいけれど、もちろんだめなところばかりだぞ、反省点もたくさんあるぞ、とささやくわたしがいる。でもそれは、言ったひともネガティブな意味で言ったのではなく、わたし自身もそうだとおもう。たぶん、仕事をするにあたって、バランスがとれている。というか、自分をぜんぜん信用していないから、常によくならなきゃ、と思っているだけなのだけれど。

 

きっと、たいへんなこともあるのだろうけど、評価してくれたひとたちの期待をうらぎらないためにも、ぜったいぜったい成長するぞ。一人前に仕事できるようになるぞ。

 

ああ、たのしみだな。